ボクデス・ソロパフォーマンス・ベスト・ライブ | スプリングマン、ピョイ!

(これも古い話(2009年3月)ですが、)
ボクデスの『スプリングマン、ピョイ』を観にいきました。


「ボクデスってポクチンですか?」


・・・というヒトも、下の映像を観てもらえれば何となく雰囲気は伝わると思います。




ライブ終わりには安斎肇氏がトークゲストとして登場。なんでも1997年のNAS(*)旗揚げ公演以来の関係らしく、親しい間柄だからこそ訊けるトークが楽しめました。以下ダイジェスト・ログ。


・「僕も自由なことをやってきたけど、ボクデスが一番自由だと気がつきました」安斎
・「見るより演る方が全然楽しいよね」安斎
・「他に何もできないから。結構できることが少ないんです。」ボクデス
(「CR(カレー)を舞台で食べる必要ある?」安斎へのレス
・「いつの間にか小浜君の動きをトリミングして観てる自分が居る」安斎
・「ロンドン、パリの現代美術を観てきたが、小浜君の方が全然勝ってる」安斎
・「是非海外でもやってください」安斎


「できることが少ない」男が辿りついた表現手法が蟹ダンサー多喜二だというのが途轍もなく素晴らしい。安斎氏も発言していたが、観ている側に「明日にでもできるんじゃないか?」と思わせるのも無駄に洗練されつつあるショービジネスに於いて貴重だ。


自分に出来ないことを無理してやるより、自分に出来ること、自分にしかできないことを突き詰めた方がいいに決まっている。そんな深イイ話を蟹のスメルとともに堪能できたいいイベントでした。


NASとは
なんきん・安斎肇しりあがり寿が結成した「打ち上げを目的とした」ユニット。メンバーはボクデスの他に宮崎吐夢河井克夫も居たらしい。